2017年05月31日

隣の芝生が青く見えた時の考え方

隣の芝生が青く見える。

自分の庭の芝生よりも、隣の家の芝生のほうが青く綺麗に見えるという「ことわざ」で、自分にはない他人の何かを羨ましく思ったり、時に嫉妬するような感情を抱くことを表現する時によく使われています。

すべての人が家庭環境や仕事環境など、日々の生活の中で隣の芝生が青く見えることが多少なりともあると思います。

ところが「青く綺麗に見えていたはずの芝生」が「実は大して綺麗ではなかった」ということが多いのも実態です。

外から見る隣の芝生は「表面しか見えておらず」その奥深くにある「真実」にたどり着けていないため、その奥深くを覗いた瞬間「真実の色」が見えてしまい、その色は「思っていたほどの綺麗な青ではなかった」ということです。

なぜ今回このような話から入ったかというと、中小企業の人事・労務管理の世界では、一度退職した社員が再度退職した会社に戻る(出戻り)が結構あるからです。

出戻る理由は人それぞれだと思いますが、いくつかのケースで話を聞いてみたところ「同業他社に転職したけど、この会社のほうがよかった(ましだった)」という理由を話す人が大多数です。

個人的に100%満足いく仕事環境(賃金だけではなく労働環境)を得るのは、実際問題のところ不可能に近いわけですので、言い方は悪いですが「ましだった」という表現であったとしても、自社が構築している仕事環境が他に比べて優れているといってよいと思います。

このような出戻った社員の話を聞いてみれば、最初に会社を辞めた時に「隣の芝生(ほかの会社)が青く(より良い仕事環境)見えていた」ことは確実でしょう。

賃金であったり、労働環境であったり、多少なりとも不満を感じているのが普通ですから、もっと良い仕事環境があるのではないかと思うのは不思議なことではありません。

私自身、社会保険労務士となる前に社員として勤めていたのが1社だけですから、転職経験がありません。

転職経験がないからといって、その会社に100%満足していたかといったら、当然ですがそのようなこともありません。

隣の芝生が青く見えることも当然あったわけですが、運が良いことに同業他社に転職しようとまでは思いませんでした。

その理由は明白なのですが、やはり「一緒に仕事をする人たちとの相性がすごくよかった」ことが大きかったと思います。

もちろん人間ですから、人によっては合う・合わないといったことがありますが、上司・同僚・後輩と一緒に仕事をするうえで、大きなストレスを感じるようなことがなかったからだといえます。

じつは出戻った人がいう「この会社のほうがよかった(ましだった)」というのは、賃金や労働環境といったこと以上に「人との相性」が大きなウエイトを占めているのです。

隣の芝生が青く見えて転職した結果、賃金は上がった、労働環境もそれほど悪くなかった、でも「戻ることを決断した」のはなぜかと問えば「転職先の社員と合わなかった」という理由が多いからです。

人は本能的に「居場所」を求める生き物です。

多くの時間を過ごす会社環境の中で「居場所がない」状態に耐えることができません。

芝生が青く見えていた隣の庭(会社)の人と合うのか・合わないのかは、入社してみなければ判断しようがありませんので、賃金や労働環境に不満がある(これは誰もが持っていること)けども、「会社で良好なコミュニケーションが取れている(居場所がある)」という状態であるのであれば、今見えている「隣の芝生の青さ」は転職後に薄れていくことが確実だといえます。

隣の芝生が青く見えたときは、ふと冷静に考えてみる、考えるよう促してみてはどうでしょうか。

今ある「居場所」を捨ててまで取りに行くべき青さなのかどうかを。


◆◆◆◆◆


□ 港区浜松町にある齋藤正憲社会保険労務士事務所ホームページはこちら。

[齋藤正憲社会保険労務士事務所 ホームページ]

□ 事務所のfacebook

[齋藤正憲社会保険労務士事務所 facebook]

□ 事務所発行のメールマガジン

登録・解除はこちらからお願いします。

[会社が成長する!人が成長する!人事・労務管理のツボ]

□ 事務所代表のツブヤキ

masanori_saitouをフォローしましょう

□ 著書「絶対成功する 社労士独立開業バイブル」も好評発売中です。

社労士開業本表紙(サイズ極小).jpg

[Amazon著書「社労士独立開業バイブル」の紹介ページはこちら]


                                                   ◆◆◆◆◆

ランキングに参加しています。
にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ

ブログランキングへ
posted by マサ at 18:12| 社労士日記