2017年12月28日

働き方を変えるというキーワードに秘められたもの

今年も早いもので残り僅かとなってきました。

今年を振り返り、将来に向けての人事・労務管理の世界に思いをはせるのであれば、確実に「働き方が変わってくる」という実感です。

労働人口の減少や非正規社員の増加、長時間労働への考え方の変化などにより、国を挙げて働き方の改革を進めていこうとする昨今ですが、社会保険労務士として現場レベルで見ている中で言えるのは、各企業単位で働き方を変えていこうという意欲が高まっていると感じることです。

これは国が働き方改革を進めているからということではなく、やはり人材を確保するためには、人事・労務管理の適正化を進めることとあわせて「働きやすい・魅力的な人事・労務管理体制を作っていかなければ人材を確保できない」との認識が各企業単位で大きく高まっているからだといえます。

今後、労働人口が減り続けていく中で企業の売り上げに貢献してくれる優秀な人材は「各企業の奪い合い」になっていきます。

労働局や転職系企業が出すデータを見ても、その多くが労働時間や有給取得率、職場の雰囲気といった「働きやすさ」といった部分が入社を希望する動機へと繋がっています。

働きやすい労働環境づくりをしていかなければ、優秀な人材どころか、その企業に入社を希望する人すら集まらないといった事態に追い込まれることになりかねません。

現状「働き方を変える」というキーワードから見えてくるものは、そのほとんどが労働時間の削減を伴う生産性の向上に目が向けられます。

決して間違いではないのですが、働き方を変えるというのは単に労働時間の削減や有給取得率・休日の増加、在宅勤務やサテライトオフィス勤務といった実務上の働き方の変化といったことだけではありません。

小さな子供を育てながら働く、病気の家族の介護をしながら働く、自らの病気や障害などを抱えながら働くなど、ヒトは様々な困難の中で働いています。

当然、困難を抱えずに仕事をすることのできる人達とは、賃金や待遇面で差が出ることになるのは「公平性の確保」の観点から見ればやむを得ない部分です。

しかし人事・労務管理の環境下にあって「困難を抱えている場合であっても描くことのできるキャリアパス」が用意されていたのであれば、大きなやりがいと意欲に繋がっていくことになるでしょう。

「働き方を変える」というキーワードに含まれるものとは、今後日本の労働環境の中で増加していくことが予想される「働くうえで様々な困難を抱えているヒト」を生かせる人事・労務管理体制を作っていくことではないかと考えています。

つまり「様々な環境下にあるヒト(社員)に対応できる働き方(人事・労務管理体制)に変える」ということです。

今現在は困難を抱えずに働いている人も、いずれ何かしらかの困難を抱える可能性が高いわけですから、他人ごとではないのではないでしょうか。

現状の人事・労務管理の世界を見ていけば、困難を抱えていない人だけで企業運営を行っていくことが不可能であることは確かです。

だからこそ「働き方を変える・働き方改革」という言葉が持つ本当の意味合いをもう一度考えていかなければならない時期に来ていると思います。

 <編 集 後 記>

本年も1年間駄文にお付き合い頂きありがとうございました。

人事・労務管理の世界は、今後ますます難しい舵取りを迫られることが予想されます。

顧問企業様には、マニュアル通りではない血の通ったご相談対応、ご提案を提供できるよう努めてまいりますので引き続きよろしくお願いいたします。

弊事務所の年末年始休業は12月29日(金)から1月4日(木)までとさせていただきます。

皆様、良いお年をお過ごしください!


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posted by マサ at 11:48| 社労士日記