2018年02月28日

ヒトは成功体験の無い失敗を糧にすることができない

「わたしは何度失敗しても挑戦し続けます」

成功されている経営者や世界と戦うアスリートなどから聞こえてくる非常に力強い言葉であり、勇気を与えられる方も多いのではないでしょうか。

失敗から学ぶことも多くあるのは事実であり、失敗したことを無駄にせず、糧にしていくことは重要です。

しかし、ここで最も重要なのは「失敗しても再挑戦できるメンタル」とは「確固たる成功体験があることが前提」ということです。

冬季オリンピックに出場していたアスリートたちは、日本国内でトップレベルの選手だらけです。

今回の冬季オリンピックで本来の力を出し切れず残念な結果だった選手もいるわけですが、その失敗を糧に再度世界の頂点に立つために挑戦できるメンタルは、日本国内でトップレベルの選手として成功体験をしていることがあるからだといえます。

つまり「一般的には成功体験の無い失敗を糧にすることはできない」と私は考えています。

負け続き、失敗続きという状況を想像してみれば、そこから立ち上がるのがいかに困難なのか容易に想像できるのではないでしょうか。

しかし、ヒトは常に勝利・成功し続けることはできません。

敗北や失敗に向き合った時に周りから励ましの意味で「その失敗を繰り返さず、糧にして頑張れ」という言葉をかけられたとしても、当人の心に響くか否かは「成功体験」の有無にかかっているところがあると考えています。

これは、人事・労務管理の世界における社員育成の考え方も同様です。

普段よりレベルの高い仕事を任せる場合に、まずは「小さな成功体験」を感じてもらうための仕事を任せ「失敗を糧にできる状況」を作り上げておくことが重要ではないでしょうか。

「もうこのぐらいはできるだろう。とりあえずやらせてみよう」という状況の場合、往々にして失敗してもリカバリーできるようなバックアップ体制をとっておくというのが一般的です。

しかし成功体験の無い状態でしてしまった失敗は、思っている以上に大きな精神的ダメージになることが多く、バックアップ体制のおかげで大きな失敗に繋がらなかったとしても、再度チャレンジしようという意欲を削いでしまいます。

このようなケースの場合、レベルの高い仕事を任せたいと考えた上司からすれば「やはりまだ早かったか」と思うかもしれません。

しかし時期が早かったということではなく、レベルの高い仕事を任せるための方法が違っていたという可能性もあるのではないでしょうか。

つまり「成功体験の無い失敗は糧にできない」という考え方から見れば、レベルの高い仕事を任せるために「とりあえずやらせてみる」ということではなく、そのレベルの高い仕事に関係のある「小さな成功体験」を体感させることを最優先するということです。

しかし、勘違いをしてはいけないところが「成功体験を仕立て上げる」ことでは決してないということです。

上手くいったように仕立て上げて自信を持たせるということではなく、自らの力で勝ち取れる「小さな成功体験」を体感させるということです。

自らの力で勝ち取れていない成功体験は、歪んだ自信しか生まず、社員育成の観点からも大きな問題があります。

小さな成功体験で得られる小さな自信が、やがて大きな成功体験へと繋がり大きな自信へと繋がっていくと思います。

社員教育という場においては「成功体験の無い失敗を糧にすることができない」という考え方のうえで、小さな成功体験をまずは体感できる環境づくりが重要になってくると思います。


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posted by マサ at 11:06| 社労士日記