2014年10月31日

コミュニケーション能力向上のためのソーシャルスタイル理論

感情の生き物である「ヒト」が多く集まる人事・労務管理の現場では、「相性」といった数値化できないような感情的要因により、生産性が低下したり、トラブルの原因になるようなケースがあります。

「相性?それを言ってしまったら身も蓋もない」といった声が聞こえてきそうですが、意識・無意識関係なしに「相性の良し悪し」が会社との関係・上司との関係・同僚との関係・部下との関係・取引先との関係などに影響を及ぼしています。

「何故だか理由は分からないけど、○○さんとは馬が合わない」といった経験は、職業人生の中で誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

本来、仕事においては感情的要因を持ち込む余地はないはずですが、ヒトがヒトであり続ける以上、「好き嫌い」や「相性の良し悪し」といった感情的要因がなくなることはありません。

しかし、退職理由の統計を見てみると「上司とあわなかった」「うまく社内コミュニケーションがとれない」等、賃金といった労働条件よりも人間関係の不満により退職するケースが多くあるため、「相性が悪いからしょうがない」と諦めてしまうほど単純な問題でないことは確かです。

そこで、部下を持つ管理職社員や取引先とのやり取りの多い営業社員には、ヒトが習慣的にとる行動のタイプを4つの分類に表した「ソーシャルスタイル理論」が参考になると思います。

アメリカの心理学者が提唱したソーシャルスタイル理論では、ヒトの行動タイプとして以下の4タイプをあげています。

感覚型「エクスプレッシブ(理屈より直感を重視するタイプ)」
行動型「ドライバー(効率といった合理性を重視するタイプ)」
友好型「エミアブル(人間関係を重視するタイプ)」
分析型「アナリティカル(理屈や分析を重視するタイプ)」

ここで示した内容だけでは、かなりざっくりとした表現となってしまいますが、自分がどのタイプに分類されるかイメージできますでしょうか。

ちなみに、私自身を自己分析するところでは「エクスプレッシブ」に分類されると思います。

このエクスプレッシブタイプと真逆関係にあると言われているのが、アナリティカルタイプと言われています。

理屈よりも直感を重視するタイプが分析をもとに慎重に行動するタイプと接して「やりにくい・苦手」といった感情を抱くことは不思議な事ではありません。

逆に、アナリティカルタイプの人から見れば、分析結果よりも感覚的考え方を重視するエクスプレッシブタイプの人の行動は理解し難いこともあるでしょう。

ドライバータイプとエミアブルタイプも同じような関係性にあります。

人間関係を重視するタイプの人から見たら、効率を最も重視するタイプの人の行動パターンは受け入れにくいと感じることがあるはずです。

つまり、日々の仕事の中で「苦手だ、馬が合わない、相性が悪い」と思う相手がいるのであれば、ソーシャルスタイル理論でいうところのタイプが真逆関係にある可能性があるわけです。

しかし、真逆だからどうにもならないという事ではありません。

ソーシャルスタイル理論の4つのタイプを深く知ることが出来れば、自分が相手にどのように映っているのかを知ることができるだけではなく、相手の行動タイプの癖を知ることができるわけですから、どのように接するのが一番良いかを理論的に考えることができます。

これは、上司から見た部下、部下から見た上司、自分と取引先の関係者といったビジネスシーンだけではなく、親子関係、夫婦関係、友人関係など幅広く活用できる「自分のこと、相手のことをより良く知るためのツール」といえます。

社員のコミュニケーション能力の向上は、業務の生産性を大きく上げていきますので、社内研修の中で社員全員が対象のソーシャルスタイル理論の研修を実施してみてはいかがでしょうか。

ソーシャルスタイル理論の考え方やケーススタディを学び、ロールプレイを実施する事で、実践的なコミュニケーション能力の向上が図れるはずです。


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posted by マサ at 15:42| 社労士日記