2018年04月27日

効率よく仕事をしてもらうためにやるべきこと


ある社員Aに「通常では8時間程度で完了できる仕事を任せたところ、5時間で完了し、内容も悪くない」といったケースの場合、その社員Aに対して上司がどのようなアクションを起こすでしょうか。

そのほとんどのケースで「さらなる新しい仕事を与える」というケースが多いのではないでしょうか。

結果として社員Aは、新たな仕事をこなすために、その日残業をすることになりました。

一方の社員Bは、8時間で完了できる仕事を「あえて」8時間かけてこなして定時で退社しました。

この二人の社員の結果を見て、皆さんはどのように感じるでしょうか。

少なくとも社員Aは、効率よく仕事をこなすために「工夫」をしていた結果、5時間で完了することができたわけですが「仕事を効率よくこなすこと」が仇になったと感じる人も多いのではないでしょうか。

外資系企業に勤めるCさんはこう言い放ちます。

「海外で働いていた時は、5日かかる仕事を3日で終わらせれば、残りの2日はバカンスだよ。ところが日本に来たら、3日で終わらせると新たな仕事を与えられるので、5日かけてこなすようにしている」

社員Aさんもいずれ、このCさんのように「あえて」8時間で仕事をこなすように変わっていくでしょう。

労働生産性という観点から見ても実に勿体ない話です。

効率よく仕事をこなしてもらうための方法論は、技術的な改善やノー残業デー等の制度の整備ということ以上に「効率よく仕事をこなす人を適正に評価し、それによって生まれた残りの時間・日については、一定の自由裁量を与える」という考え方が効果的だと考えています。

効率よく仕事をこなしていくことによって自分の時間を多く確保できるのであれば、多くのヒトが「自ら」効率よく仕事をこなすための方法を考えて実践していくことになるのではないでしょうか。

少なくとも私は、そのような環境下にあったのであれば、徹底的に効率よく働くための方法を考えて実践していくと思います。

通常8時間かかる仕事を4時間でこなせるヒトは、通常の2倍の仕事をこなすことができるので、さらに仕事を与えれば労働生産性があがると思うかもしれません。

しかし必ずと言ってよいほど、そのままの仕事効率を維持して働き続けるヒトはいません。

結果として「ダラダラと仕事をする人を量産していく」ことに繋がっていきます。

私は、勤勉で努力家である日本人が、世界レベルで見ても労働生産性が低い現実に違和感を感じているわけですが、そこには「労働生産性を高める気が失せる」理由があると思います。

企業サイドから見ても、過重労働に対する見方・考え方が厳しく変化していく中で、無駄な残業を減らし、有給取得率も上げていき、社員一人一人の労働生産性が上がるのであれば、それに越したことはありません。

そのために必要なことは「効率よく仕事をこなす気にさせる環境作り」が重要になってくると考えています。

業務内容や企業規模、社風などによって、その方法論は変わってくるわけですが、効率よく仕事をこなせる社員に対して「次々と仕事をふっていく」という考え方を無くすだけでも、一定の効果は期待できると思います。

それに加えて「効率的に仕事をこなすヒトに報いていく環境、評価していく環境」を作り上げていくことで、労働生産性の高い社員が育っていく環境が出来上がっていきます。

全社員の労働時間が大幅に減ったのに「売り上げが上がった」という現象は、効率よく仕事ができるヒトが増えた結果であり、残業の削減というコスト面のことだけではなく、健全で健康的な労働環境を作り上げていくことに繋がっていくと思います。



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posted by マサ at 10:48| 社労士日記