2014年02月28日

美容院のチラシを配る青年から見える人事・労務管理


社会保険労務士といった「人」に関係する仕事をしていると、日々の生活の中でも様々な人が気になってしまいます。

業務の中で「良い意味でも悪い意味でも」感情の生き物である人の生々しさを垣間見ているからかもしれません。

通勤途中で見かける人やオフの時に買い物に行ったお店で見かけた人、馴染みの居酒屋へ行ったときに接客してくれた人など、日々の生活の中で多くの人と交わる中で、ふと目につくことがあります。

最近特に気になったのが、通勤過程で利用している駅前で、いつも「つまらなそう」にチラシを配っている一人の青年。

一度その青年の配っているチラシを受け取ったことがあるのですが、駅の近くにある美容院の案内チラシでした。

チラシを配っている青年は、その美容院に勤める美容師の卵だと思うのですが、その青年にとって自分が勤める美容院を宣伝するためのチラシを配るという行為(仕事)は、「自分にとって意味のない、つまらない仕事」と感じているのでしょう。

残念なことに、その感情がオーラのように全身を包んでいて、青年が適当に差し出すチラシを受け取る人は、ほとんどいません。

チラシを使ってお店の宣伝をしたいと考えている美容院のオーナーが期待している効果は期待できませんし、その青年の仕事に対する態度やモチベーションの低下も問題です。

おそらく、その青年はオーナーから「駅前でチラシを配ってきて」とだけ言われて大量のチラシを渡されたのでしょう。

そのチラシを配るという「仕事の意味」を伝えることなく。

その青年も大量に渡されたチラシを見て「新人だから、こんなつまらないことをさせられている」と、自らに与えられた「仕事の意味」を考えることもなく、ただ不満を抱えただけ。

もちろん、チラシを配るという仕事が「好きでたまらない!」という人は稀ですが、嫌々仕事をさせたところで、期待された効果が生まれることはありません。

この青年を見たときに、有名な石工職人の話を思い出しました。

3人の石工職人が同じ給料で同じ仕事(石を切る仕事)をしています。そこを通りかかった旅人が、「何のために石を切っているのか?」と質問したところ、3人の石工職人がこう答えます。

一人目の石工職人は「お金をもらうためだよ」と答え、二人目の石工職人は「腕の良い石工の仕事をしているのだよ」と答え、三人目の石工職人は「何百年も人々が祈りをささげる立派な教会を建てるためだよ」と答えました。

私は、この逸話のどれも正解だと思っています。たとえ「お金のためだ」という理由であっても、それが、その人にとっての「仕事の意味」であれば、恥ずべきことではありません。

つまり、駅前でチラシを配る仕事を「お金のために、仕事としてちゃんとやろう」と考えて、お金のために一生懸命チラシを配ってくれれば、なんら問題が無いはずです。

話に聞くところでは、勤めている美容師にチラシ配りの仕事を頼んだ時には、一定額の手当をつけている美容院もあるようです。

チラシを配る美容師の名刺をチラシの中に入れておき、その名刺を持って来店してくれたお客様には、その美容師が担当できるといった仕組みを作るのも面白いかもしれません。

どのようなやり方にせよ、チラシを配るという仕事に「仕事の意味」をつけてあげれば、また違った結果や効果が生まれてくるでしょう。

いつも「つまらなそう」にチラシを配っている青年に「あなたは何故チラシを配っているのですか?」と聞いたら、どのような答えが返ってくるでしょうか。

「配って来いって言われたので・・・・」そんな答えが返ってくるような気がします。

非常にもったいないことですね。

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posted by マサ at 19:50| 社労士日記